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宇田川 昂; 弓立 浩三*; 工藤 久明; 貴家 恒男; 森野 美樹*; 瀬口 忠男
JAERI-Tech 95-007, 25 Pages, 1995/02
人工衛星構造材料としてのエポキシ樹脂複合材、および長期間の運用を行う宇宙用材料として有望とされるポリイミド(PMR-15)複合材である2種類の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に対する宇宙環境の影響を調べた。これらの材料に対する耐宇宙環境性は電子、陽子、原子状酸素、および熱サイクルに曝したあとの機械特性の変化から評価した。その結果、PMR-15をマトリックスとするCFRPは、宇宙環境において優れた性能を持つことが明らかとなった。また、電子と陽子の照射を比べても、CFRPの機械特性に違いがないことを明らかにした。
後藤 亜紀*; 山下 真一*; 喜多村 茜; 田川 雅人*
no journal, ,
原子状酸素(Atomic oxygen: AO)は、地球周回低軌道に存在する残留大気の主成分であり、人工衛星などの宇宙機に重大なハザードをもたらす原因の一つである。このAOは、宇宙機周回速度の約8km/s(並進エネルギー約5eV)を相対速度として宇宙用熱制御材料として使用されている高分子材料に衝突し、表面を酸化及び浸食することによって機械特性や熱光学特性を低下させる。このため、AO照射による高分子材料の劣化予測及び防護技術の確立は不可欠である。AO照射装置を用いた先行研究では、AOとの相互作用によって、高分子材料表面にナノ及びマイクロメートルオーダーの針状突起(微視的突起構造)が形成されることが報告されている。我々は、AOが有する高分子材料表面の微視的突起構造形成能に着目した。これまでに、宇宙機設計の観点から、AOと高分子材料表面の相互作用に関して、質量損失、反応生成物(反応初期過程)、機械及び熱光学的変化など「巨視的」または「反応量論的」な理解が報告されている。しかしながら、「微視的」な突起構造の形成メカニズムの詳細は、よく分かっていない。AO照射による微視的突起構造の形成は、材料表面の「浸食劣化」ではあるが、積極的な「表面改質」とも言える。本研究では、AO照射による高分子材料の表面改質技術の開発と応用展開を目的として、AOと高分子材料の相互作用により形成される微視的突起構造の形成メカニズム及び形状制御方法を検討した。微視的形状形成メカニズム及び形状制御方法を明らかにするためには、表面形状を決定づけるAOビームと高分子材料の化学的特性に関するパラメータの抽出が重要である。本研究では、AOビームのフルエンス、化学組成及び構造(側鎖の有無や含有官能基)がもたらす微視的突起構造への影響について、高分子材料の表面観察を通して検討した結果を報告する。
後藤 亜紀*; 山下 真一*; 喜多村 茜; 田川 雅人*
no journal, ,
原子状酸素(Atomic oxygen: AO)は、地球周回低軌道に存在する残留大気の主成分である。相対速度約8km/s(並進エネルギー約5eV)で人工衛星などの宇宙機に衝突し、熱制御材料として使用されている高分子材料を酸化・浸食など重大な損傷を与える。そのため、AO照射による高分子材料の劣化予測及び防護技術の確立は不可欠である。先行研究では、AO照射により高分子材料表面にナノ及びマイクロメートルオーダーの針状突起(微視的突起構造)が形成されることが報告されている。宇宙機設計の観点から、AO照射による高分子材料の「巨視的」または「反応量論的」な観点(質量損失、反応生成物(反応初期過程)、機械及び熱光学的変化など)が報告されているものの、「微視的」な突起構造の形成メカニズムの詳細は明らかにされていない。そこで我々はAO照射による微視的突起構造の形成に着目した。本研究では、化学組成が単純な汎用炭化水素系高分子材料である、低密度ポリエチレン(LDPE-A及びLDPE-B), ポリプロピレン(PP), ポリスチレン(PS)の市販フィルムにAOを照射し、FE-SEMで表面の微細構造を観察した。結果として、一定のAOフルエンスに達すると均一な密度での突起構造が形成されるようになり、それ以上フルエンスが高くなると突起構造の集積化や陥没穴の形成などが生じ、表面形状が複雑化することがわかった。AO照射により形成される突起密度の最大値は、PP LDPE PSの順で高くなり、高分子材料の化学構造に依存することがわかった。
後藤 亜紀*; 山下 真一*; 喜多村 茜; 田川 雅人*
no journal, ,
原子状酸素(Atomic oxygen: AO)は、地球周回低軌道に存在する残留大気の主成分であり、人工衛星などの宇宙機に重大なハザードをもたらす原因の一つである。このAOは、宇宙機周回速度の約8km/s(並進エネルギー約5eV)を相対速度として宇宙用熱制御材料として使用されている高分子材料に衝突し、表面を酸化及び浸食することによって機械特性や熱光学特性を低下させる。このため、AO照射による高分子材料の劣化予測及び防護技術の確立は不可欠である。AO照射装置を用いた先行研究では、AOとの相互作用によって、高分子材料表面にナノ及びマイクロメートルオーダーの針状突起(微視的突起構造)が形成されることが報告されている。我々は、AOが有する高分子材料表面の微視的突起構造形成能に着目し、未だ明らかにされていない形成メカニズム及び形状制御方法を検討した。本研究では、低密度ポリエチレン(LDPE), ポリプロピレン(PP), ポリスチレン(PS)にAOを照射し、走査型電子顕微鏡(FE-SEM)で表面形状を観察した。その結果、突起の密度は、PP LDPE PSの順で大きくなり、高分子材料の化学構造に起因することがわかった。